フルートは、唇の形や息の流れが音色に大きく影響する楽器です。
そのため、歯並びや口の構造の変化は演奏に直接関わってきます。
歯科矯正を考えているフルート奏者が知っておくべきことをいくつかご紹介します。
◎おすすめなのは、取り外し可能なマウスピース(インビザラインなど)
実は私も数年前に矯正をしていましたが、ワイヤー矯正常だと演奏するのに不安があったため、マウスピース矯正を選びました。
楽器の演奏をしない方には、取り外しなどが面倒なためあまりおすすめではないかもしれません。
ただ、取り外し可能なマウスピースの方が、演奏に影響することがほぼないため、選べるのであればこちらをおすすめします。
※歯並びによってはマウスピースを選択できない場合もありますので、医師と相談して下さい。
ちなみに…
私の場合は、音大生時代に師匠に歯科矯正をしようかと相談したところ、今やるの?と止められました。笑
その後、マウスピース矯正があることを知り、演奏のお仕事をしながら矯正を完了することができました。
※マウスピース矯正でも演奏時に違和感を感じるかどうかは個人的があります。
◎ワイヤー矯正をする場合に知っておいてほしいこと!
1. アンブシュア(唇の形)の変化
歯の位置が変わることで、唇の形や筋肉の使い方に影響が出ます。
特に、矯正装置をつけている期間中は、思うように息を当てられなかったり、高音が出しづらくなったりすることがあります。
2. 音色の変化とコントロールの難しさ
矯正前後で歯の並びが変わると、息の当たる角度や強さが微妙にズレるため、音色が変わってしまう可能性があります。
特に、矯正装置をつけている間は、金属やプラスチックの影響で微妙な調整が難しくなることがあります。
余談ですが…装置を前歯の裏側に付けているときはタンギングが、前歯の表側に付けているときは音色やその他のコントロールが難しいように思います。
3. 口の中の違和感と痛み
矯正中は装置が口の中や唇の裏側に当たり、違和感が続くことがあります。
痛みや圧迫感によって、長時間の練習が辛くなったり、音を安定させるのが難しくなることもあります。
4. 唾液の増加と演奏時の影響
矯正装置をつけると唾液の分泌が増えることがあります。
演奏中に息を一定にコントロールするのが難しくなるため、演奏時の口の状態に慣れるのに時間がかかるかもしれません。
5. 矯正後の再調整が必要
歯並びが整った後も、アンブシュアや息の使い方を再調整する必要があります。
これまで自然にできていたことがリセットされるため、演奏の感覚を取り戻すまでにリハビリ期間が必要になることがあります。
◎矯正を考えている方へのアドバイス
1.矯正を始める前に相談
フルートを習っている先生や歯科医と相談するようにしましょう。
歯科矯正の影響は個人差が大きいため、音楽を続けることを前提に、歯科医としっかり相談しておくことが重要です。
矯正装置の種類によっても影響が異なるため、自分の生活スタイルに適した方法を選ぶとよいでしょう。
2.矯正中も練習を継続する
慣れるまで時間がかかりますが、少しずつでも毎日フルートに触れることが大切です。
最初は音が思うように出ないかもしれませんが、徐々に新しい口の状態に適応していけます。
3.矯正が終わった後のリハビリ期間を見込んでおく
歯並びが整った後も、元の演奏感覚を取り戻すまでには時間がかかることを想定し、焦らずじっくり調整していきましょう。
フルート奏者にとって、歯科矯正(特にワイヤー矯正)は演奏に一定の影響を与えます。
しかし、事前に準備し、適切に対応することで、矯正後も演奏を楽しむことは可能です。
矯正を検討している方は、影響を理解した上で、最適な方法を選びましょう!